どうも、Naokuroです。
いよいよ、MTG(マジック・ザ・ギャザリング)の新セット「カルドハイム(KALDHEIM)」がリリースされます。
今回はプレリリースが開催されないので、各コミュニティ内でのオンライン/オフラインプレリや、MTGAのリミテッドイベントで楽しむ方が多いかと思います。
また、カルドハイムのリリースに合わせてMTGAのモバイル版(現状Android)もリリースされますので、このタイミングで新規参入者もきっと…きっと増えるハズ。
新規参入時や新セットのリリース直後に困ること。それはカード資産が無いので色々と新しいデッキを試せないことですよね。
カード資産の集め方は各プレイヤーのスタイルに合わせて良いと思います。時短のために課金するも良し、コツコツとクエストを消化して少しずつパックを開封するも良し。
私がおすすめするカード資産の集め方は、「プレミア・ドラフト」に参加することです。「シールド・デッキ」や「クイック・ドラフト」でも問題ありませんが、勝利時の報酬が格段に違います。勝率によっては無限にプレイすることも可能です。
リミテッドイベントに参加することで「新しいカードに触れながら」「カード資産を集める」ことが可能です。
今回は「リミテッド環境分析」と称して、カルドハイムの製品情報やメカニズムなどの基本情報からリミテッド環境の各種情報をまとめて紹介していきます。
リミテッドイベント参加前の事前知識として活用していただければ幸いです。
ちなみに分析上の前提条件は以下のとおり。
- カルドハイムのメインセットに収録されているカードのみを対象とします
- リミテッドのため、レアよりもコモン・アンコモンのカードに着目して分析します
それでは、順番に紹介していきます。
まずはカルドハイムの基本情報から
最初に「カルドハイム」の基本的な情報から紹介していきます。既に知っているという方は読み飛ばしてください。
既に把握済みの方は読み飛ばしていいモ~
製品情報
カルドハイムの製品情報は別途記事がありますので、こちらを読んでください。
リミテッドではメインセット(ドラフト・ブースターパックに収録されている)のカードのみを使用します。「追加カード」と呼ばれるセット・ブースターとTheme Boosterのみに収録されているカードは対象外なので注意してください。
収録メカニズム
カルドハイムに収録されるメカニズムは以下の6種類です。
- 予顕 ※NEW
- 誇示 ※NEW
- モードを持つ両面カード
- 氷雪
- 英雄譚
- 多相
「予顕」と「誇示」は新しいメカニズムなので、リミテッドイベントに参加する前に必ず把握しておくことを推奨します。ポイントをまとめた記事も用意していますので、こちらも読んでみてください。
旧(再録)メカニズムに関しては、すみませんが説明・紹介を割愛しています。
収録カード枚数(色×レアリティ)
カルドハイム(メインセット)に収録されているカードは、全部で285枚(種類)です。色×レアリティ毎の内訳は以下のとおり。リミテッドではこれらのカードでデッキを組み対戦します。
カード・プールの把握
次にカルドハイムに収録されているカード(全285枚)を確認してみましょう。新旧のメカニズムも踏まえながら、どれが強そう弱そうなど自分なりの評価をしてみてはどうでしょうか。事前の自己評価と実際にプレイした後の評価を比較してみると面白いですよ。
管理人視点ではありますが、カードの評価コメント付きの一覧記事もあるので読んでみてください。
さて、それでは具体的な分析に移りましょう。
クリーチャー
クリーチャーカードに注目して分析します。
リミテッドの対戦は「クリーチャーで殴って勝つ」というのが基本の勝ち方となるので、クリーチャーが最も重要なカードです。
管理人は、クリーチャーカード > 他のカードの優先度で考えていて、1:1ベースの除去よりも優秀なクリーチャーを採用したい派です。除去カードも必要ですが、除去だけあっても勝てません。
クリーチャーカードの枚数分布(色×マナコスト)
まずはクリーチャーカードの枚数を確認してみましょう。コモン・アンコモンのクリーチャーカードの枚数は全部で89枚で、具体的な内訳は以下のとおり。ここには機体のカード3枚も含めています。
枚数が多い=そのマナコスト帯でのカードが出やすいので、黒や緑がマナカーブどおりに枚数を揃えやすい色と判断しています。(マナコスト視点のみ)
白と赤は前寄りのコスト帯となっているため、アグロ寄りの判断です。
同等のステータスならパワーを優先しよう
リミテッドはクリーチャー主体で盤面を取り合うため、構築よりもクリーチャーのP(パワー)/T(タフネス)を意識する必要があります。
例えばP/Tが「2/2」~「3/3」までのクリーチャーで考えてみましょう。この場合、以下4パターンのP/Tの組み合わせがあります。
- 2/2
- 2/3
- 3/2
- 3/3
これら4枚のクリーチャー同士で戦闘した場合、下図の関係性となります。
- 2/3は2/2より強い(一方的に倒せるので積極的にアタックできる)
- 3/3は2/3より強い
- 3/2は3/3、2/3、2/2と相打ち可能
よって、3/3が一番強いということは分かりやすいですが、ここでのポイントは3/2クリーチャーが次に強いということ。3/3は3/2が相手の場にいると、相打ちしてしまうので安易にアタックできません。
このステータス域の場合は、3/3または3/2のクリーチャーが盤面にいると安心できます。
タフネスが低いと除去(ダメージ)されやすいというデメリットもありますが、その場合は1:1交換できていると割り切りましょう。
序盤は「3/3・3/2」中盤以降は「4/4」サイズが主力
コモン・アンコモン全89枚のクリーチャーについて、パワーとタフネスの分布を調べてみた結果がこちらです。
パワーとタフネスの最大はそれぞれ7となっており、パワー7が《燃え心臓の巨人》、タフネス7が《戦慄の乗り手》です。参考まで。
カード枚数としては2/2のクリーチャーが13枚と一番多く、3/2が11枚、3/3が10枚、4/4が6枚と続きます。この表から判断する限り、序盤は2/2~3/3(表の左上)、中盤以降は4/4以上(表の右下)の攻防となるでしょう。
次に、序盤の3/2・3/3、中盤以降の4/4以上のクリーチャーを見ていきましょう。
序盤の要となる3/3・3/2クリーチャーを紹介
3/3・3/2クリーチャーの一覧は以下のとおり。
平均マナコストが「3.57」なので、3~4ターン目に展開することになります。
No | カード名 | レアリティ | 色 | マナコスト | マナシンボル | P | T | 能力 | マナレシオ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | アクスガルドの自慢屋 | C | 白 | 4 | 3白 | 3 | 3 | 誇示 | 0.75 |
10 | ドゥームスカールの神託者 | C | 白 | 3 | 2白 | 3 | 2 | 予顕 | 0.83 |
28 | 星界の番人 | UC | 白 | 6 | 4白白 | 3 | 3 | 飛行 | 0.50 |
31 | 確固たる戦乙女 | C | 白 | 4 | 3白 | 3 | 2 | 飛行 | 0.63 |
44 | 占い鴉 | C | 青 | 4 | 3青 | 3 | 3 | 飛行、予顕 | 0.75 |
55 | ドローガーの思考盗み | C | 青 | 3 | 2青 | 3 | 2 | 0.83 | |
57 | 霜峰のイエティ | C | 青 | 4 | 3青 | 3 | 3 | 0.75 | |
64 | ルーン目のインガ | UC | 青 | 4 | 3青 | 3 | 3 | 占術3 | 0.75 |
87 | ドローガーの徴募兵 | C | 黒 | 4 | 3黒 | 3 | 3 | 誇示 | 0.75 |
96 | 残忍なドローガー | C | 黒 | 3 | 2黒 | 3 | 2 | 威迫 | 0.83 |
100 | 棄てられた地の伯爵 | C | 黒 | 4 | 3黒 | 3 | 2 | 瞬速、予顕 | 0.63 |
124 | 首折りの狂戦士 | C | 赤 | 3 | 2赤 | 3 | 2 | 速攻 | 0.83 |
157 | タスケーリの火歩き | C | 赤 | 3 | 2赤 | 3 | 2 | 誇示 | 0.83 |
163 | 北方の先導 | UC | 緑 | 3 | 2緑 | 3 | 2 | 0.83 | |
165 | 古葉の導師 | C | 緑 | 4 | 3緑 | 3 | 2 | トークン生成 | 0.63 |
175 | 地平の探求者 | C | 緑 | 3 | 2緑 | 3 | 2 | 誇示 | 0.83 |
182 | リトヤラの林守り | UC | 緑 | 4 | 3緑 | 3 | 3 | 多相 | 0.75 |
192 | サルーフの群友 | C | 緑 | 4 | 3緑 | 3 | 3 | 予顕、ドロー | 0.75 |
200 | 氷結する火炎、エーガー | UC | 多色 | 3 | 1青赤 | 3 | 3 | ドロー | 1.00 |
212 | スケムファーの王、ヘラルド | UC | 多色 | 3 | 1黒緑 | 3 | 2 | 威迫 | 0.83 |
238 | 葬送の長艇 | C | 無 | 2 | 2 | 3 | 3 | 警戒、搭乗1 | 1.50 |
マナコスト(予顕含む)で見ると以下の4体が特に優秀なクリーチャー
《占い鴉》《サルーフの群友》は予顕で唱えると3ターン目の着地が可能で、飛行やキャントリップ能力付きという非の打ち所がないレベル。
《氷結する火炎、エーガー》はアンコモン・多色だが3マナ+能力持ちと普通に強く、《葬送の長艇》は搭乗だが2マナかつ警戒持ちという驚異のコスパ。
能力も加味すると、以下3枚のカードもおすすめです。
《古葉の導師》は、1/1エルフ・戦士トークンも一緒に生成するので実質4マナ 4/3と考えると強力です。
《残忍なドローガー》と《スケムファーの王、ヘラルド》はどちらも威迫を持っているため、序盤から積極的にアタック可能です。
中盤以降の要となる4/4以上のクリーチャーを紹介
4/4以上のクリーチャーの一覧は以下のとおり。色の特徴もあり赤と緑がガッチリしている印象。
No | カード名 | レアリティ | 色 | マナコスト | マナシンボル | P | T | 能力 | マナレシオ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
19 | 練達のスカルド | C | 白 | 5 | 4白 | 4 | 4 | 0.80 | |
47 | 氷山の徘徊者 | C | 青 | 5 | 4青 | 4 | 4 | 0.80 | |
78 | 海中の侵略者 | C | 青 | 6 | 4青青 | 5 | 6 | 瞬速 | 0.92 |
101 | カーフェルの犬舎主 | C | 黒 | 5 | 4黒 | 4 | 4 | 0.80 | |
126 | 燃え心臓の巨人 | C | 赤 | 7 | 5赤赤 | 7 | 6 | トランプル | 0.93 |
127 | 臆病な大男 | C | 赤 | 4 | 3赤 | 4 | 4 | 1.00 | |
130 | ドゥームスカールのタイタン | UC | 赤 | 6 | 4赤赤 | 4 | 4 | 予顕、速攻 | 0.67 |
140 | ハギの群れ | C | 赤 | 5 | 4赤 | 5 | 4 | 誇示 | 0.90 |
173 | 灰毛の先導 | C | 緑 | 5 | 4緑 | 5 | 5 | 1.00 | |
187 | 貪欲なリンドワーム | C | 緑 | 6 | 4緑緑 | 6 | 6 | 1.00 | |
189 | 根無しのイチイ | UC | 緑 | 5 | 3緑緑 | 5 | 4 | 0.90 | |
242 | 略奪者のカルフ | C | 無 | 3 | 3 | 4 | 4 | 搭乗3 | 1.33 |
マナコストベースで判断すると、以下の4枚がおすすめです。特に《略奪者のカルフ》が序盤から圧をかけられる強力な機体となるでしょう。
- 4マナ4/4の《臆病な大男》
- 5マナ5/5の《灰毛の先導》
- 6マナ6/6の《貪欲なリンドワーム》
- 3マナ4/4の《略奪者のカルフ》
他のカードも能力を加味すると優秀なものが多いです。ただ白・青・黒はガッチリとしたサイズのクリーチャーが少ないことを把握しておいてください。
タフネス割合
次にクリーチャーのタフネス値毎の割合(%)を紹介します。
この結果を踏まえると、クリーチャーのパワーや火力などのダメージが3~4あると安心できることが分かりますよね。「3」あれば74%、「4」あれば90%のクリーチャー(コモン・アンコモン)に対処することが可能です。
除去カード
次に除去カードを紹介します。
なお、バウンスやタップ、コントロールマジックのスペルに関しても除去として含めています。
色ごとの枚数は以下のとおり。黒や赤の除去カードが多い。
色 | コモン | アンコモン | 合計 |
---|---|---|---|
白 | 3 | 1 | 4 |
青 | 5 | 1 | 6 |
黒 | 5 | 2 | 7 |
赤 | 6 | 3 | 9 |
緑 | 3 | 1 | 4 |
多色 | 0 | 2 | 2 |
土地(赤1、緑2) | 0 | 2 | 2 |
対処可能なパーマネントは以下のとおり。
色 | 土地 | クリーチャー | エンチャント | アーティファクト | プレインズウォーカー |
---|---|---|---|---|---|
白 | × | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
青 | × | 〇 | △ | 〇 | △ |
黒 | × | 〇 | × | × | 〇 |
赤 | 〇 | 〇 | × | 〇 | 〇 |
緑 | × | 〇 | 〇 | 〇 | × |
多色 (赤緑) | × | 〇 | × | × | × |
多色 (黒緑) | × | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
多色 (青黒) | × | 〇 | × | × | × |
土地 | × | 〇 | × | × | × |
白の除去カード一覧
白の除去カードを紹介します。
この中では《金への捕縛》と《鉄の評決》が使いやすくて強力な除去カードと判断しています。ただし、白の除去ではシステムクリーチャーにほぼ対処できません。
- クリーチャー以外の起動型能力も封じることができるので汎用性が高い。
- 常在型・誘発型の能力は防げないので注意。
- タップ状態という条件があるが火力が高い(5点ダメージ)ので、ほとんどのクリーチャーに対処可能
- 予顕しておくと1マナで唱えられるようになるので構えやすくなる
青の除去カード一覧
青の除去カードを紹介します。
以下3枚のカードがおすすめです。全てコモンという点もうれしい。
- クリーチャーの疑似除去(アンタップさせない)
- 1マナと軽量なので2アクションしやすい
- システムクリーチャーには対処できない点と、緑や赤に多い大型クリーチャーの除去時のライフには注意が必要
- 盤面のテンポ取りやコンバットトリック、自パーマネントの防御手段と柔軟に対応可能なバウンスカード
- 通常2マナ、予顕で1マナ(予顕時に2マナ=合計3マナ)とどちら使っても軽量
- 予顕して相手に情報を渡すよりも通常の2マナで唱える方が良さそう
- 青には珍しいクリーチャーやアーティファクトの確定除去スペル
- 通常3マナ、予顕で1マナ(予顕時に2マナ=合計3マナ)と使い分けができる点が優秀
- 相手の場に1/1飛行トークンが出てしまうが、ほとんどの場合はそれ以上の脅威に対して使っているはずなので問題ないだろう
黒の除去カード一覧
黒の除去カードを紹介します。
- 予顕の条件があるが、除去+占術2が可能な強力カード
- 終盤のマナフラ回避などデッキの安定性も高められる
- 序盤に使うのは難しいが、1マナでタフ3(コモン・アンコモンクリーチャーの74%)までのクリーチャー除去が可能
赤の除去カード一覧
赤の除去カードを紹介します。
- 盤面へのクリーチャー展開と同時に除去が可能な強力カード
- 主に巨人タイプを参照する使い方となるだろうが、巨人タイプはコストが重たいので、緑や青の多相クリーチャーも参照するのがよいだろう
- 大抵のクリーチャーを除去できる4点火力があり、インスタントなので相手の対応に合わせて使うこともできる使いやすい1枚
- 予顕するかどうか迷いそうな1枚でもある
- 巨人(多相なら序盤からもOK)が1体でも場にいれば、1マナ6点火力!!ほぼ何でも任せろなコモンの除去カードとなる
- 緑赤、青赤の組み合わせで有効に使えるだろう
緑の除去カード一覧
緑の除去カードを紹介します。
緑はいつもどおり除去カードが少なく、基本的にクリーチャーが場にいる前提の格闘除去が多いです。
- 本セットでは強力なアーティファクトやエンチャントや墓地参照のカードが多いので追放除去が活躍するだろうという評価
- 多相シナジーも狙えるという点、クリーチャーを盤面に出せるという点から《壊れた翼》よりも優秀
- 1マナで唱えられる格闘除去、氷雪パーマネントの数によってはオマケ付き
- 《スケムファーのための闘争》も良いが、こちらの方が1マナで手札から唱えられるので相手に考慮されづらい
多色の除去カード一覧
多色の除去カードは全て「英雄譚」です。どれも強力。
土地の除去カード一覧
起動コスト的に終盤に使用することになりますが、土地以外の用途があるので色が合えば採用した方がよいでしょう。
コンバットトリック
コンバットトリックカードを紹介します。なお、瞬速持ちのクリーチャーも含めています。
色ごとの内訳は以下のとおり。
色 | コモン | アンコモン | 合計 |
---|---|---|---|
白 | 2 | 1 | 3 |
青 | 3 | 0 | 3 |
黒 | 1 | 0 | 1 |
赤 | 2 | 1 | 3 |
緑 | 2 | 0 | 2 |
白のコンバットトリックカード一覧
青のコンバットトリックカード一覧
黒のコンバットトリックカード一覧
赤のコンバットトリックカード一覧
緑のコンバットトリックカード一覧
シリーズ系カード
ここではカルドハイムのカードの内、各色・横断的に収録されているシリーズ系のカードを紹介します。
ルーン
各色に1枚ずつ収録されているエンチャント(オーラ)カードで、特徴的なのがエンチャント(パーマネント)という点。クリーチャーに付与するのが一般的だったのですが、装備品や機体などのアーティファクトにも付けることが可能です。
キャントリップが付いているため手札を減らさずに使用できる点もポイント。ただし、場に出す際の対象不適正となった場合は誘発しないため注意してください。
レアの《ルーン鍛えの勇者》、アンコモンの《ルーンの冠》を使用するとサーチも可能です。
トークン生成能力付き装備品
カードリストを見ていて気付いたのですが、カルドハイムでは色ごとにトークンを生成可能な装備品カードが収録されています。
トークン生成用の付加コストを支払うことで、装備品を付けた状態のトークンを盤面に出すことができる点が優秀です。ただし、色によってコストがバラバラとなっており、支払ったコストが大きいほど優秀なトークンが生成されます。
例えば、緑だと3マナでトークン+装備品が出せますが、サイズが軽く万能ではありません。対して白はコストが重たいものの6/5天使トークン(飛行・警戒)を出せますので、フィニッシャーとしても使用可能です。この辺の使い方の工夫が面白そう。
氷雪2色土地
コモンとして収録されている氷雪2色土地。
リミテッドで氷雪シナジーを狙う際に必須となるので、奪い合いになるハズ。
アンコモン土地
色が合えば入れ得な土地カード、生贄に捧げることで除去やトークン生成、ドローなど色にちなんだ効果を発動できます。
アーキタイプ考察
いつものとおり、多色カードをベースにアーキタイプを考察してみます。
多色カードからアーキタイプを考察してみよう
多色カードはアンコモン以上のレアリティとなっていて、アンコモンに関しては「伝説のクリーチャー」1枚と「英雄譚」1枚が2色の組み合わせ×10パターンそれぞれに収録されています。
一覧表にしてみたので、順番にカードの詳細を見てみましょう。
色の組み合わせ | 伝説のクリーチャー | 英雄譚 |
白青 | ||
青黒 | ||
黒赤 | ||
赤緑 | ||
緑白 | ||
白黒 | ||
黒緑 | ||
緑青 | ||
青赤 | ||
赤白 |
…あれ?色ごとのコモン・アンコモンの全カードを見ながら分析してみましたが、シナジーが少ないと感じました。
例えば白黒ではライフゲインの手段が多くあるものの、肝心のゲインしたことによって誘発するカードが皆無です。レア以上を見ていくと強いシナジーがあるのですが、コモン・アンコモンのみだと無い。
前回の「ゼンディカーの夜明け」とは異なり、コモン・アンコモンでアーキタイプゴリゴリの環境とは違うようです。この辺はプレイしながら分析となりますが、レアから入るパターンとなるかもしれません。
アーキタイプ考察結果はこちら
コモン・アンコモンのみではシナジーが少なく判断が難しいものの、ひとまず表にしてみました。現段階としては予想となります。
うし
半分冗談、半分本気のコンボ紹介です。
クリーチャーの分析にも記載していますが、本セットの「機体」は優秀です。そしてそれを1枚(1体)で乗りこなせる「うし」も優秀ということです。
まかせるモ~
例えば最速(先攻)だとこんな動き…
- 2ターン目《葬送の長艇》→3ターン目《巨大雄牛》→3/3警戒で殴る
- 3ターン目《略奪者のカルフ》→4ターン目 4/4で殴る+能力誘発
- 2ターン目《巨大な鋤》→3ターン目《巨大雄牛》→6/3で殴りつつ白3マナ→追加クリーチャーなど
白の《巨大雄牛》、リミテッド環境での評価がどうなるのか乞うご期待!!
基本土地と基本氷雪土地は別物
最後にリミテッドでの氷雪土地に関する注意点を紹介します。
まとめ
カルドハイムのリミテッド環境分析結果を紹介しました。
ざっとポイントをおさらいしましょう。
- コモン・アンコモンのみだとシナジーが少ない
- 序盤は3/3・3/2、中盤以降は4/4以上のクリーチャーが主力となる
管理人の主観視点のみでの分析となりましたが、少しでも皆さんのお役に立てられればと思い作成しました。もし、「役に立ったよ」という方がいましたら、本記事やTwitterでリアクション or フィードバックなどをいただけると嬉しいです。
「カルドハイム」のリミテッド環境を楽しくプレイしましょう!!
《巨大雄牛》を使ってくれモ~
MTGAでリミテッドをプレイする方は、「17lands」を活用してみてはどうでしょうか。自分のピック譜(ピックの履歴情報)や環境分析(色ごとの勝率やカードの人気など)が可能です。
また、私の方で作成した環境予測用のExcelデータもnote上で公開していますので、あわせて活用してみてください。本記事含め、これらの情報が「役に立った」「参考になった」という方、よろしければサポートしていただけると嬉しいです。今後のMTG情報の発信に役立てたいと思います。
最後に皆さんに質問です。
カルドハイムの統率者デッキに「猪」トークンが入っているようです。
私にはブ〇にしか見えないのですが、皆さんには何に見えるでしょうか??
心の綺麗な方には「猪」が見えるのかもしれません ( ゚Д゚)
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コメント入力欄
シナジー薄く、予顕や英雄譚が強いので、単純にカードパワー高いの取ってく大味なドラフトになる気がします。
氷雪マナの確保はかなり地獄ですね……序盤に指輪や緑の氷雪エンチャントを取れたらいいのでしょうけど英雄譚もありますし、多色化狙う人と土地含めて奪い合いになるのが目に見えますね
イノシシ、豚の呪いが入っているからテーロス時のブタちゃんのままなのですね
読んでいただきありがとうございます。
コメントにあるとおり、今回は大味になりそうですよね。
レア・神話レアにボムレアも多く、1枚でひっくり返されることも多いかもしれません。
イノシシの件
「豚の呪い」をキーワードにWikiで調べてみました。
どうも豚のタイプが廃止されてしまったようですね…
(http://mtgwiki.com/wiki/%E8%B1%9A%E3%81%AE%E5%91%AA%E3%81%84/Curse_of_the_Swine)
リミテ初心者なのでとても参考になります。
細かいデータ分析がわかりやすく見やすいですね。
この記事を見て早速アリーナで2回プレミアドラフトに挑戦してみましたが、
トークン生成装備品は使っても使われても強い印象でした。
自分で使ったのは黒ですが、威迫はもちろん+2/+2修整も地味に助かりますね。
5マナ4/4威迫として出した後に、ブロッカーの前でもたついてる熊や小型飛行持ちに付けて
ペチペチ削り切るパターンが何度かありました。
コメントありがとうございます。
参考になったという言葉、感激して涙が出そうです。
トークン生成装備品はやはり強いですか。
darazaruさんのコメント情報も参考にさせていただきます。