2022年9月9日に、MTG(マジック:ザ・ギャザリング)の新セット「団結のドミナリア」が発売されます!
本記事では、「団結のドミナリア」に登場するメカニズム(新規/再録)についてポイントを概説しています。カードプレビュー/ギャラリーを確認する前や、プリリリースに参加する前にざっと内容を把握したい方におすすめの内容です。
詳細なルールについては、後日MTG公式から公開される「リリースノート」を参照してください。
団結のドミナリアには5種類のメカニズムが登場します!
「団結のドミナリア」には、常盤木メカニズム(飛行やトランプル etc.)を除き以下5種類のメカニズムが登場します。そのうち「後援」「先読」「麻痺カウンター」の3つは「団結のドミナリア」から登場する新メカニズムで、「版図」「キッカー」の2つは再録メカニズムです。
- 後援/ENLIST new
- 先読/READ AHEAD new
- 麻痺カウンター/STUN COUNTERS new
- 版図/DOMAIN
- キッカー/KICKER
後援/ENLIST
「後援」は、その名のとおり後続の援軍によるサポートを受けられるメカニズムで、攻撃に参加していないクリーチャー1体をタップすると、+X/+0の修正効果(+Xは後援した=タップしたクリーチャーのパワー値を参照)を受けられます。なお、後援するクリーチャーは、以下の条件に従う必要があります。
- 召喚酔いになっていないこと(速攻の場合はOK)
- アンタップ状態となっていること
- 攻撃に参加していないこと
攻撃可能という条件はないので、防衛や《平和な心》などで無力化されたクリーチャーでも後援することが可能です!
先読/READ AHEAD
「先読」は英雄譚の物語を好きなところから読み始められる能力です。通常の英雄譚は場に出ると同時に第Ⅰ章の能力が誘発しますが、「先読」を持つ英雄譚は任意の章の能力を誘発させることが可能です。(例えば場に出ると同時に第Ⅲ章の能力を誘発させる)
今までの英雄譚はⅡ章やⅢ章の能力が誘発するまでに時差があり、タイミングを図るのが難しいという難点がありましたが、「先読」を持つ英雄譚は臨機応変に使い分けることが可能です。ただし、「先読」して読み飛ばした章の能力は、誘発できないというデメリットもあるので注意してください。
「先読」を持つ英雄譚を第Ⅰ章から始めた場合は今までの英雄譚と変わりません。
単純に「先読」英雄譚は今までの英雄譚の上位互換と考えられますよね。
麻痺カウンター/STUN COUNTERS
「麻痺カウンター」はパーマネントを一定期間行動不能にする新しいカウンターで、MTG公式によると今後もあちこちで収録されるようです。
「麻痺カウンター」が置かれたパーマネントは、「麻痺カウンター」が無くなるまでアンタップできません。アンタップ・ステップなどでアンタップしようとするたび、そのパーマネントに「麻痺カウンター」がある場合はタップ状態のままとなり、代わりに「麻痺カウンター」を1個取り除きます。
「麻痺カウンター」は主にクリーチャーが対象となっているようですが、パーマネントと記載されているのでアーティファクトや土地を対象にできるカードが今後追加されるのかもしれません。
版図/DOMAIN
版図(はんと)は、「コンフラックス」で登場した(それ以前にも同様の能力があったが版図という能力語が定義されたのがコンフラックス)メカニズムで、コントロールしている土地の基本土地タイプの種類数によって効果が増減する能力です。基本土地タイプの種類数が多いほど、効果も強力になります。
基本土地タイプはMTGではおなじみの平地・島・沼・山・森の5種類です。版図は土地のカード名ではなく土地タイプを参照するので、《神聖なる泉》など複数の基本土地タイプを持つ土地(広義のデュアルランド)の場合、2種類を参照することが可能です。
手元にあった画像がUnfinityでした
ちなみに、「団結のドミナリア」で再録された《アダーカー荒原》など(通称ペインランド)は2色のマナを生成できる土地ですが、基本土地タイプを持たないので版図の参照ができない点に注意してください。
例えば《ニショーバの喧嘩屋》は、パワー値が基本土地タイプの種類数に応じて変化(0~5)します。カードによって効果は様々なので、「団結のドミナリア」のカード・ギャラリーを眺めてみると良いでしょう。
私としては初見のメカニズムなのでちょっと楽しみです!
スタンだと土地がアレなので、パイオニアなど下環境で生きてくる能力になるのでしょうか。
最初に(ばんず)と読んでしまったのは内緒・・・
キッカー/KICKER
キッカーは、本来のコストに加えてキッカーコストを支払い、追加効果を得ることができる能力です。キッカー・コストを支払ったときの追加効果は、各カードによって異なります。
例えば《怒りの大天使》は、2種類のキッカーコスト(黒1マナ、赤1マナ)を持っています。どちらか1つのキッカーコストを払った場合は1つ目の追加効果が誘発し、2つのキッカーコストを支払った場合は2つ目の追加効果が誘発します。(怒りの大天使の場合、追加効果は同じ)
これらの効果はそれぞれ別々に誘発するので、対象を同じものにしたり、異なるものにしたりできます。
キッカーの追加効果は本来よりも遅いターンでプレイすることになりますが、その分効果が強力なものが多い印象です。
最近のセットだと「ゼンディカーの夜明け」で登場しました!
「ゼンディカーの夜明け」は、残念ながら「団結のドミナリア」と入れ替わる形でスタンダードを去っていきます・・・
おわりに
「団結のドミナリア」のメカニズムについて紹介しました。
- 後援/ENLIST new
- 先読/READ AHEAD new
- 麻痺カウンター/STUN COUNTERS new
- 版図/DOMAIN
- キッカー/KICKER
「団結のドミナリア」のリリース後、ここで紹介したメカニズムを持つカードが活躍するのか非常に楽しみです。ローテーション後のスタンダード、パイオニア・モダンなどの下環境、リミテッドなど各種フォーマットで試してみてください!
本記事の内容は以上となります。ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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