こんにちは。Naokuroです。
最近は紙の対戦が困難な状況のため、MTGA(Magic The Gathering Arena)やDiscordを利用したオンライン対戦が主流ですよね。
スタンダードの環境であれば、PC1つでプレイできるMTGAがオススメです。
さらにDiscordを使用するとMTGAを使った対戦や観戦も可能で、他の方と会話しながらのプレイも気軽にできます。
ただ、従来からMTGAをプレイしていた方には良いかもしれませんが、最近新しく始められた方はカード資産が少なく、思ったようにデッキを組むことができませんよね。
MTGAでのカード資産集めは、最近新たに実装された「プレミア・ドラフト」がオススメです。オススメな理由を以下の記事で紹介しています。
さて、今回はこのプレミア・ドラフトイベントに参加し、平均3〜4勝以上を目指すために必要な情報を紹介します。
勝率で表すと以下の感じです。
・3勝3敗=50%
・4勝3敗=57%
まず、勝率を上げるためには、大まかに以下2点の技術を上げる必要があると考えています。本記事は★の部分寄りの内容となっています。
・強いデッキの構築技術 ★
・プレイ技術
プレイ技術は何度もプレイして自分のプレイを見返したり、プロの配信を見るのがベストだと思います。なお、自プレイの録画は「Xbox Game Bar」アプリを使用すると簡単ですよ。
一緒にドラフトを楽しみつつ、カード資産を集めちゃいましょう。
私自身、競技イベントで実績を残しているわけではありませんので、優しい気持ちで読んでいただけると助かります。
誤った箇所の指摘や、他の有益な情報、参考意見は大募集中です。
逐次、必要に応じて情報をアップデートしていきます。
それでは目次からどうぞ。
前提条件
本記事で紹介する情報は、平均的に強いデッキを構築するための情報を紹介するのが目的です。
そのため、レア、神話レアに関しては紹介していません。ドラフトでピックしやすいコモン、アンコモンに限定しています。
「イコリア:巨獣の棲処」リミテッド環境の特徴
まずは、「イコリア:巨獣の棲処」環境の理解から始めましょう。
多色環境
「イコリア:巨獣の棲処」のカードプールは、色別のカード枚数や土地、アーティファクトの多色サポートの多さから、どこから見ても多色環境です。
色別レアリティ(全274種類)
色別のレアリティを一覧表にしました。
青字箇所が多色カードおよび、多色サポートカードの種類・枚数です。
(一部緑カードにも多色サポートがありますが割愛しています)
見てください。マルチカードのレア以上の種類の多さ。
基本的にレア=強カードのため、多色カードの強さが明らかです。
色 | コモン | アンコモン | レア | 神話レア |
白 | 19 | 11 | 4 | 1 |
青 | 19 | 11 | 4 | 0 |
黒 | 19 | 11 | 4 | 0 |
赤 | 19 | 11 | 4 | 1 |
緑 | 19 | 11 | 4 | 1 |
マルチ | 0 | 20 | 25 | 12 |
アーティファクト | 2 |
5 |
2 | 0 |
無色 | 3 | 0 | 0 | 0 |
土地 |
26 |
0 |
6 |
0 |
多色サポートのアーティファクトカード
アーティファクトカードには、土地のレア(サイクリング3色ランド)と同様に、「楔」と呼ばれる3色カラーをサポートする水晶カードが5種類用意されています。
それぞれサイクリングもオマケで付いているところがエラいですよね。
ただし、3ターン目にこれらのカードをプレイする動きは弱いので、過信しないように注意しましょう。絶対に出したい色マナが不足している非常事態の場合は場に出し、色マナが揃っている場合はサイクリングして有効カードを探しましょう。
多色サポートの土地カード
土地カードのコモン枠として、以下11種類の多色サポートカードが用意されています。
強力なカードがない場合など、積極的にピックしておくと、強力なカードや除去が足りない場合に受けが広がります。
対戦上は2色土地の方が強いですが、ピック(デッキ構築観点)ではどの色にもタッチしやすくなるので「進化する未開地」に軍配が上がります。
- 友好色のゲインランド 5種類
- 対抗色のゲインランド 5種類
- 「進化する未開地」
強力クリーチャーによる怪獣大決戦
「イコリア:巨獣の棲処」は、名前の通り「巨獣」が多く生息しています。
巨獣→怪獣→ゴジラとコラボレーションする位ですからね。
ゴジラカードの紹介記事はコチラ
今回は、すべての色(多色含め)にステータスが高くて強力(凶悪)なクリーチャーが多く存在します。アンコモン以上のカードになると、1枚で形成が逆転されるケースも多々あります。
このあと紹介する「変容」クリーチャーも場に残すとどんどんアドバンテージを獲得され、リソース差が開いて敗北してしまいます。
従来からのリミテッドにも通じますが、今回は特に「除去カード(や相手クリーチャーを除去する手段)」を多数ピックし、デッキに採用することが非常に重要となります。
「イコリア:巨獣の棲処」のメカニズム
変容
変容能力および変容シナジーのあるカードについて紹介します。
変容は、すでに場に出ているクリーチャーと合体・進化し、強力なクリーチャーに生まれ変わるメカニズムです。
強力なステータスおよび誘発能力を発動させられますが、条件として人間以外のクリーチャーが場に出ている必要があります。
マナカーブ通りに変容で場に出す動きが特に強く、1マナや2マナのクリーチャーをデッキに採用することが重要となります。カードによっては、3ターン目に 4/5 や 3/4 飛行で殴ることが可能です。
1体を変容して強くするか、複数体に分けて変容するか、変容せずに横並びするか場面ごとに最適解を考え、選択するプレイに楽しさを感じます。
MTGAで変容したときにカードが完全に重なりますよね。
カードのテキストも多くなり、下のカードの能力を忘れてしまうことが多々ありました。WoCさん、カード名だけ見えるようにずらしてもらえると助かります。
なにか良い方法があれば教えて下さい。
次に、色別の変容カードを一覧表にしました。
私のオススメ変容カードには★を付けています。
私の使用感としては、青と緑が特に強力な変容カードが多いと判断しています。
変容カードの色別まとめ
色 | コモン | アンコモン |
白 |
|
|
青 |
|
|
黒 |
|
|
赤 |
|
|
緑 |
|
|
マルチ |
|
|
アーティファクト |
|
|
無色 |
|
|
白の変容カード
変容で3/4飛行クリーチャーを場に出すことが可能なため、重要なクロック源になります。
アタックを通したいクリーチャーに、飛行を付与する使い方も可能です。
コモンカードな点もプラスポイントです。
変容で4/4警戒持ちのクリーチャーに変容します。
4点ライフゲインがあるものの、アンコモンの変容カードとしては弱いカードと判断しています。
他の変容能力を誘発させたい場合など、変容特化のデッキには採用する余地があるでしょう。
変容時の誘発能力にて他のクリーチャーをターン終了時まで変容回数分+X/+X可能です。
アンコモンの変容カードとしては今ひとつな感じがします。ただし、横並びした軍団を作り上げられる場合は強力なカードに変化します。
複数回変容するまで場に残るケースが少ないため、本カードの誘発能力はあまり期待できないでしょう。
青の変容カード
変容で3/4飛行クリーチャーとなり、1枚ドローも可能な優秀カードです。
カワウソに飛行を付与して1ドローも強力です。
4/3クリーチャーと平凡なステータスですが、変容時に相手クリーチャーをバウンスできる強力な1枚です。
瞬速カードのため、臨機応変に対応することが可能な点もポイントです。
変容で誘発回数分のクリーチャーをタップすることが可能です。
フィニッシャー兼、フィニッシュ時のブロッカー除去に役立つ1枚です。
黒の変容カード
変容で4/4の威迫クリーチャーとなります。
威迫を付与できるためアタッカーとなりつつ、ディスカード能力がある優秀なカードです。
終盤に変容した場合は、相手の有効牌を捨てさせることができるでしょう。
変容時に相手がクリーチャー1体を生け贄にする強力な能力を持っています。
自身も4/6とタフネスが高く、終盤のブロッカーとしても役立ちます。
ただし、面で押してくるデッキ(白黒人間など)には効果が薄くなります。
変容で3/3接死クリーチャーとなります。
変容時の能力自体はそれほど強力ではありません。
それよりも接死によるアタッカー/ブロッカー、コンボ要因(ティム系のクリーチャー)として活用することになるでしょう。
赤の変容カード
変容で5/4到達クリーチャーとなります。
変容能力が1枚ルーティングのため、今ひとつといったところです。コモンなので特に文句はありません。
変容するとティム能力が付きます。
起動能力がタップのみと軽い点も優秀ですよね。
複数回変容するか、接死能力を付与するとマシンガンの如く、相手の場を制圧可能です。一度お試しあれ。
変容先のクリーチャーとのコンボを生みやすいカードです。
緑の変容カード
変容時の能力にて、好きな基本土地カードをタップインできるため、タッチの色マナ確保に役立ちます。
先手の場合は、3ターン目に3/4で殴りにいけますので、除去を揃えつつテンポが取れると勝利に近づきます。
「本質共生体」に変容すると、3ターン目に4/5で殴りにいけます・・・。このカード、コモンなのに強すぎますよね。
自身の変容コストが本来のマナコストより重めの4マナですが、変容するたびに+1/+1カウンターが2個乗ります。
THE緑というデザインですよね。
他に変容カードがある場合は、一気にフィニッシャークラスの生物に進化します。
もちろんクモなので、到達付きです。
6マナと重めの変容コストですが、効果が凶悪なカードです。私は何度となく、この1枚で盤面をひっくり返されました。
運要素があるものの、変容回数分のカードをライブラリーから追放し、パーマネントの場合はコスト不要で出てきます。
(サンドワームなどの巨大クリーチャー・・・)
出す方も出された方もお祈りする、良いデザインのカードだと思います。青のカウンターで打ち消したときは、ガッツポーズです。
マルチの変容カード
マルチの変容カードは、変容前提であれば単色でキャスト可能です。
「骨塚潜み」は、②黒黒または②緑緑でもキャストできるため、黒緑のカラーに縛られずに採用することが可能です。
変容時の能力にて、墓地にあるパーマネントカードを1枚回収できます。黒緑のカラーリングに沿った優秀な能力ですよね。
終盤、クリーチャーが枯渇した際にリソース回収できることに使う場面が多いでしょう。
(今回クリーチャーの除去が有効打のため、エンチャントは割られづらいですよね)
変容時の能力にて、墓地にあるインスタントまたはソーサリーを1枚回収できます。青赤というカラーリング的にもシナジーがありますよね。
2マナ変容と軽めですが、2ターン目にすぐ変容しても回収するスペルがありませんので基本使用しません。
後攻でカワウソなど面倒な2マナクリーチャーを止めたい場合のみ、2ターン目に変容すると良いでしょう。
変容すると墓地からマナ・コストが3以下のクリーチャーを1体場に戻すことが可能です。
コスト3以下の優秀なクリーチャーは多数存在するため、大きなアドバンテージを得ることが可能です。
今回、墓地対策や追放カードが少ないため、各種場面で役立つでしょう。
個人的には、マルチの変容カードの中で一番弱いと判断しています。
変容するたびに、他のクリーチャーを+2/+1できますがターン終了時までとなっています。
変容の有無に関係なく強力なクリーチャーです。
生存している限りリソース確保するアド獲得の鬼です。
変容の誘発能力ではないため、素出しもアリ
変容するたびに、自身と同じステータス3/3のトークンが出てきます。
変容コストが通常とは異なり思い点に注意してください。
出てくるトークンは「ビースト」です。
オー○の「鹿」に見えますが、「ビースト」ですよ。
オススメの変容先クリーチャー
2マナ1/4クリーチャーのみでも優秀ですが、「警戒」が付いています。これでコモンカードです。
タフネス4のため、ある程度の火力除去(火の予言など)にも耐え、序盤の面倒なクリーチャーも止めることが可能です。
序盤耐え、一気に変容によるステータスアップ+警戒付きで殴り始めるのも良いです。
ダメージ火力系(主に赤火力)には無敵のカード
あまり使わないが、自分のクリーチャーやダメージ火力系のカードを山羊に使用し、パンプアップすることも可能です。
意外と効果を読み忘れて、火力カードを使用してくれる例もたまにありました。
アンタップ能力が付いているクリーチャー
後段で紹介しますが、「ヤマオウム」との合体コンボはマシンガンになります。
飛行が付いている点も優秀で、どの変容クリーチャーと合体しても優秀なアタッカー兼ブロッカーに早変わりします。
まずカワイイ、そして相手の顔面にパンチすると、スッと1枚カードを引いてくれる憎いやつです。
相手に出されると必ず「うわっ面倒」となりますよね。
鷺や狐の変容化で顔面パンチしましょう。
3/4飛行+ドローの優秀なアタッカー兼リソース確保要因に進化します。
個人的には、カワウソから鷺の流れがコスト的にも色的にもオススメです。
接死カウンターまたは、絆魂カウンターを選んで付けることが可能なクリーチャー
大体の場面に置いては、接死カウンターを付けて相手のアタックを妨害するのに使うことが多いでしょう。
「ヤマオウム」とのコンボは、どんなクリーチャーも撃ち抜いてしまうスナイパーに進化します。
タフネスが5のため、基本焼かれません。
場に残りやすく、変容先に困らないという点でピックアップしました。
序盤、大体のクリーチャーのアタックを止める役割も持ちます。
変容先に困った場合は採用の価値ありです。
自身は1マナ 1/1とごく平凡なステータスですが、変容すると相手のクリーチャー1体を-2/-2する能力を発動します。
自身が1/1のため、除去されやすいのが玉にキズですが、うまく変容できると相手の小型クリーチャーを除去しつつ、自身は変容で進化することが可能です。
ソーサリーですが、2体のクリーチャーを同時展開することが可能なカードです。
序盤使っておいて恐竜を変容先として使用するも良し、後半マナが多くなってから、速攻付きの恐竜を変容で大きくして殴りかかっても良し。
トランプル+4マナ+3/+3(ターン終了時まで)のクリーチャー
カード単体としても序盤から終盤まで活躍できる1枚です。変容したあとは、ベースとなるステータスがアップした上でトランプル+パンプアップできるため、優秀なアタッカーとなります。
8マナあると、+6/+6トランプルでアタックできます
2体以上場にいても使いづらいため、採用枚数は多くて2枚といったところでしょう。
自分がコントロールしているクリーチャーが変容するたび、+1/+1カウンターを乗せてくれる優秀なクリーチャーです。(自身も含め)
2ターン目:本質共生体
3ターン目:渡る大角
という順に出すと、なんと3ターン目に4/5クリーチャーが誕生し殴り始めます。恐ろしい・・・。
こちらは場に複数体いても大活躍します。
3マナのため、上2つの緑クリーチャーよりも優先度が低いです。
ただし、+1/+1カウンターが2つ置かれますので、変容すると基本ステータスアップの上、+2/+2されて一気に巨大化します。つ、強い・・・。
オマケにカウンター取り除くと、マナサポートの仕事までこなしてくれます。
サイクリング
「サイクリング」は既出のメカニズムですが、イコリア:巨獣の棲処にてスタンダード環境に再登場しました。
サイクリングコストを支払いカードを捨てることで、別なカードを一枚引くことができるメカニズムです。
今不要なカードだったら入れ替えよう・・・なんて良いメカニズムでしょう。
サイクリングカードの色別まとめ
サイクリングカードを色別にまとめました。
()内の表記はサイクリングコストです。
色 | コモン | アンコモン |
白 |
・揃った突撃(2) |
・繁栄の狐(1) |
青 |
・霜帳の奇襲(1) |
・奇異鳥(2青) |
黒 |
・記憶漏出(1) |
・虚空を招くもの(2黒) |
赤 |
・ドラニスの刺突者(1) |
・踏み穴のクレーター(1) |
緑 |
・大いなるサンドワーム(2) |
・障壁突破(2) |
マルチ | なし | なし |
アーティファクト |
なし |
・インダサの水晶(2) |
無色 | なし | なし |
土地 | なし | なし |
相棒
「相棒」はイコリア:巨獣の棲処で新たに追加されたメカニズムです。
相棒カードは、相棒になれるデッキの条件を満たすと、ゲーム中にいつでも呼び出すことが可能となります。(クリーチャーとしてのキャスト)
単純に手札7枚+1枚のリソースで開始できるため、構築のみならずリミテッドにおいても非常に協力なメカニズムとなります。
ただ、リミテッドでは相棒条件が厳しいものもありますので、無理して相棒として採用することを避けた方がよいカードも多いです。
単純デッキ内にクリーチャーとして採用するのも強くてアリです。
レアカードなので、本記事としては簡単な紹介のみとなります。
色 | 相棒カード | 相棒条件(デッキ条件) |
白青 |
空を放浪するもの、ヨーリオン |
リミテッドの場合 |
青黒 | 深海の破滅、ジャイルーダ |
点数で見たマナコストを全て偶数とすること |
黒赤 | 獲物貫き、オボシュ |
点数で見たマナコストを全て奇数とすること |
赤緑 | 湧き出る源、ジェガンサ |
マナコストに同じシンボル2つ以上のカードが入っていないこと |
緑白 | 孤児護り、カヒーラ |
クリーチャーカードが以下のいずれかであること |
白黒 | 夢の巣のルールス |
パーマネントカードの点数で見たマナコストがすべて2以下であること |
黒緑 | 集めるもの、ウモーリ |
土地以外のカードがすべて共通のカード・タイプであること |
緑青 | 巨智、ケルーガ |
土地を除き、点数で見たマナコストがすべて3以上であること |
青赤 | 呪文追い、ルーツリー |
土地を除き、すべて名前が異なること |
赤白 | 黎明起こし、ザーダ |
パーマネントカードが全て起動型能力を持っていること |
アーキタイプ
前述の通り、「イコリア:巨獣の棲処」は友好色、対抗色ともにマナベースが整っており多色デッキを構築する敷居が低く、強力なカードも揃っています。
カードプールを整理してみると、マルチのアンコモンカードに関して以下のことが分かります。
- 友好色のカード:0枚
- 対抗色のカード:3枚ずつ
このことから、リミテッド環境においてはレアよりもコモン・アンコモンベースとなるため、友好色よりも対抗色の方が採用できるカードの種類が多いことに繋がります。
結果として、対抗色のデッキの方が、友好色のデッキよりも強くしやすいと判断します。
これは、友好色で組むと弱いという意味ではなく、有効色はレアが前提となるため、リミテッドでは強力なデッキを組みにくいということです。
まずは対抗色のマルチカード(アンコモン)を一覧化しましたので、見てみましょう。何度も言いますが、友好色にはマルチカード(アンコモン)がありません。
どうでしたか?
強力なカードばかりでしたよね。
次に現リミテッド環境において定着しているアーキタイプを紹介します。
これらは対抗色のカラーを主軸とし、強いカードが引けたときや、除去が足りなく他のカードを採用する場合など、必要に応じて他の色をタッチする構成となります。
白黒:人間
「白黒:人間」は、人間タイプのクリーチャーを多く採用し、軍団(面)を形成し、全体強化で一気に押し切るアーキタイプです。
トークンを生み出すカードを多く採用し、横にどんどんクリーチャーを並べて軍団を作りあげましょう。
1パック目で「聖域封鎖」や「将軍の執行官」をピックできた場合は、狙ってみるとよいでしょう。白と黒には優秀な除去カードも多く、人間カードが少なかった場合は白黒の除去コントロールに派生するのもアリです。
「怪物の兵器化」もピックできたときは、殴り勝つ以外の勝ち手段も増えるため、一気にデッキが強力になります。クリーチャーがすべて2点火力になります。
ピックの関係上、変容クリーチャーを少量使用したい場合は、赤の「禁じられた友情」もオススメです。人間トークンも出て、恐竜トークンも出ます。
除去に関しては、白黒の各種除去カードを採用できていると良いでしょう。
本デッキはトークンも出やすいため、通常は採用されづらい「相互破壊」も採用しやすいメリットがあります。
キーカード:全体強化
キーカード:トークン生成などの横展開
サポートカード
黒緑:リアニメイト
「黒緑:リアニメイト」は、序盤・中盤はクリーチャーを展開し、相手に除去を使わせ、終盤墓地に落とした大型クリーチャーを釣り上げたり、墓地を再利用しながらリソース差で一気に決めきるデッキです。
序盤は守りに入ることが多いデッキのため、「不気味舞い」や「薄暗がりのセンザンコウ」「靴かじり」などを採用するとよいでしょう。
6マナと重たいですが、「再来」はリアニメイトしつつ格闘ができる強力なカードのため、相手のターンエンド時に使用して除去しつつ、一気に大型クリーチャーで攻めきることが可能です。
大型クリーチャーは、自分で墓地にいけるサイクリング付きのカードが一番よいですが、その他の5マナ、6マナクリーチャーでも十分仕事します。
キーカード:リアニメイト
キーカード:墓地肥やし&再利用
キーカード:巨大クリーチャー
サポートカード
緑青:変容
「緑青:変容」は、強力な変容関連カードたちによってアドバンテージを獲得しながら、クリーチャーを巨大化し、殴っていくデッキです。
変容カードは、イコリアのメカニズムで紹介したとおり、青と緑に強力なカードが多いと判断しています。また、変容先のクリーチャーおよび変容シナジーカードも同様に強力です。
2ターン目「本質共生体」→3ターン目「渡る大角(変容)」で4/5で殴りつつランプがベストムーブとなります。
ただし、変容能力の誘惑に負けて同じクリーチャーに変容し続けると、1枚の除去で1対多交換されますので注意してください。「安全維持」などで守れる場合は積極的に重ねていってよいでしょう。
リソースが枯渇しないよう「領獣」や「原初の共感」、「夢尾の鷺」をピックできていない場合は、ドロースペルを採用した方が良いと考えます。
地上は膠着しやすいため、「微光クラゲ」を採用出来ていない場合は、飛行付与のカードで代用し、アタックを通しやすくしましょう。
緑の除去は手札や場の自クリーチャーを参照するため、やや発動条件に難があります。
青緑軸+除去補填・強化として黒→赤→白(左から優先)をタッチする構築がオススメです。
ここは試行中ですが、いっそのこと除去が取れない場合はクリーチャー盛々で、「暴走の先導」を詰め込んで相手の息切れを狙うことも可能かもしれません・・・
キーカード:強力な変容クリーチャー
キーカード:変容シナジー、優秀な変容先クリーチャー
サポートカード
青赤:スペル参照
「青赤:スペル参照」は、各種スペルカードで邪魔なクリーチャーを除去・妨害しつつ、スペル参照のクリーチャーを強化して殴るデッキです。
呪文喰いクズリのみ「インスタント」「ソーサリー」限定の参照ですが、他のスペル参照は「クリーチャー」以外のため、エンチャントなどもOKです。
火力除去、カウンター、ドローの枚数によって型が微妙に変わりますが、青赤の特徴あるスペルを多く使用できる楽しいデッキです。
(私個人はこのアーキタイプが一番好みです)
また、「夢尾の鷺」や「飛びかかる岸鮫」など変容クリーチャーと合体させるのもオススメです。二段攻撃を持った呪文喰いクズリに合体すると、一気にフィニッシャーになります。
今回の環境ではエンチャントが割られづらいため、「不吉な海」によるクラーケン8/8によるフィニッシュ手段も1枚添えると安心です。
青赤どちらにもドローカードがありますので、クラーケンも楽々生成できます。
「伝承のドラッキス」がピックできると、呪文を再利用できるため非常に強力なバックアップ要因となります。
「禁じられた友情」はスペル参照させつつ、盤面にクリーチャーを並べられるためこのデッキでは有用です。
キーカード:スペル参照クリーチャー
キーカード:スペル
サポートカード
赤白:サイクリング
「赤白:サイクリング」は、サイクリング能力および誘発クリーチャーを主軸としたデッキです。
3種のクリーチャーによる「サイクリング・システム」を構築しながら、アタッカーでライフを削り、「天頂の閃光」でフィニッシュという形を目指すデッキです。
サイクリングカードを大量に採用するため、土地カードを減らせる恩恵があります。
基本17枚がベストと言われていますが、枚数によっては14枚や15枚に減らせます。
3種のシステムクリーチャは以下の通りです。
相手が赤白サイクリングの場合は、見かけたら除去しましょう。
私が考える除去の優先度も紹介しておきます。(が基本すべてマスト除去です)
- 横展開して人間軍団を構築する「雄々しい救出者」
- 邪魔な小型クリーチャーは俺に任せろ「サヴァイの雷たてがみ」
- 自軍のアタックを通し、相手のアタックは通さない「罠の戦術家」
- 「罠の戦術家」
- 「サヴァイの雷たてがみ」
- 「雄々しい救出者」
理由
「罠の戦術家」は、サイクリング誘発タッパーです。一度に何度もタップすることが可能なため、アタックを通したい場合は相手のブロックをこじ開けたり、こちらのアタッカーをタップされたりとやりたい放題されます。
運が良い(悪い?)と、サイクリングからのサイクリング続きで一気に決められてしまいます。2体場にいる場合は吐き気がします。
アタッカー&火力カードも優秀なものが多いです。
以下の紹介文は、相手がサイクリングの場合だったときの印象が濃厚に出ています。
- 先制攻撃+サイクリング誘発で+2/+0
- サイクリングカードとマナがあれば、気軽にアタックできる凄いやつ
多少のサイズのクリーチャーも怖くない - ブロッカー視点としては、相手のマナが余っているとうかつにブロックできない憎いやつ
- 1マナ 1/1で1ターン目からスッと出てくる最初はカワイイやつ
- 2ターン目以降、気軽にサイクリングされて殴ってくる凶暴なやつ
- 狐が複数出てきたときは最速アグロデッキに変貌
初手にあるときはもちろん出しましょう。ただし、サイクリングの残弾を使いすぎないように注意しましょう。システムクリーチャーも出てから使っていった方が良いです。
- なぜアンコモン?レアじゃないんですかカード
- アンコモンのため赤白サイクリングには大体1枚配備されている
- 相手にしたときは常に墓地のサイクリング枚数を把握しよう
キーカード:アタッカー&火力
キーカード:システムクリーチャー
サポートカード
強力なコモン/アンコモンカード
ここでは、私が強力なカードと判断したコモン、アンコモンカードを紹介します。
使った感想・使われた感想に応じて、随時更新予定します。
前述済みのカードはなるべく割愛しています。
白の強力カード
タップ状態のクリーチャーを追放できる確定除去です。
自分のクリーチャーを1体タップする必要がありますが、1マナという破格のコストです。
なぜか、タップした自分のクリーチャーを+1/+1してくれちゃいます。丸呑みした食べ物の栄養価なのでしょうか。
ソーサリーなのでタイミングをお間違いなく。
大型クリーチャー向けの確定除去です。
破壊ではなく、追放なのがエラいですよね。
多重に合体した変容クリーチャーを1枚で追放しちゃいましょう。
反面、小型クリーチャーには無効なので、白黒人間や赤白サイクリングには腐る可能性があります。採用枚数には注意しましょう。
少しリソースを使い過ぎてしまいますが、ジャイグロ系の呪文を相手クリーチャーに使用して除去することも可能です。
どんなクリーチャーも攻撃&ブロック出来なくする万能除去です。
ただし、クリーチャーの能力自体は消えないことを忘れずに。
青の強力カード
ダブルシンボルなものの、イコリアのカードプール内でただ一つの全呪文にカウンターできるカードです。
構える必要があるものの、根本原理や相棒、変容クリーチャーなど強力なカードを無力化できます。
オマケにサイクリングも付いていますので、序盤のマナフラ・マナスクの緊急対応にも使用可能です。
「中和」には劣るものの、2マナの低コストでクリーチャー呪文を打ち消すことが可能です。
イコリアでは強力なクリーチャー呪文が多いため、あらゆる局面において役立ちます。
カウンター全般に言えることですが、どの呪文を通さないのか見極める必要があるため、知識とテクニックが必要となります。
変容クリーチャー呪文のコストを1マナ少なくできる強力カードです。
早いターンで変容化し、一気にアドバンテージを獲得しましょう。
複数体いても効果が複数発動しますので、変容デッキには何枚でも欲しいカードです。
変容先としての用途も可能です。
クリーチャーに貼り付ける擬似的な除去カード
面倒な能力をすべて消し去ります。
瞬速が付いているため、コンバットトリックとしても活用できます。
例:
飛行付きのクリーチャーに貼り付けると、地上に降りてきますのでブロッカーで迎え討ちましょう。
カード効果自体は非常に強力ですが、使用したこともされたことも無いため評価保留中です。
黒の強力カード
黒の優秀な確定除去カードです。
インスタントのため相手の出方を伺って、最重要クリーチャーを狙い撃ちできます。
威迫を好きなクリーチャーに付けるという素晴らしいオマケ付き
2マナの軽量な確定除去カード
カウンターを取り除く効果もあるため、柔軟に対応できます。飛行や威迫、接死カウンターなどの邪魔なカウンターも取り除くことが可能です。
追放されない限り、無限ブロッカーとなります。
2マナ 2/2という十分なステータスもあり、使い勝手が良いです。
ダブルシンボルという難点があるものの、威迫or接死or絆魂の中から好きなものを2つ付けられます。
場の状況に応じて使い分けられるところが優秀ですよね。大体のケースにおいては、威迫+接死が妥当です。
赤の強力カード
最初このカードを見たときは、アンコモンなのに「血の希求」の下位互換かと思いました。
ただ、よくよくカードテキストを読むと、好きなクリーチャー同士を格闘させるということに気づきました。
そうです、相手のクリーチャー同士をケンカさせることもできちゃいます。
現在、ちょっと試しているカードの1つです。
赤の優秀な火力その①
2マナ3点火力と申し分ないカードで、オマケに手札1枚交換できる優れもの
赤の優秀な火力その②
3マナ4点火力で、余剰ダメージは対戦相手に通すという無駄のない火力
緑の強力カード
「解呪」+サイクリングのカード
青や白の除去用エンチャントを割るなど、役立つ場面が意外と多いという使用感です。
序盤のマナフラ・マナスク回避や、腐りそうな際はサイクリングしましょう。
腐ることのない優秀カードです。
本カードはあまりヘイトを集めていないのか、警戒されていないことが多く、コンバットトリックで有利交換しやすいです。
赤白サイクリングのタッパーにも効果アリです。
1マナとコストが軽い点が優秀
こちらのアタック後、タップにてガードを下げたと思わせて相手のアタックに対応してブロック(カウンターパンチ)を食らわせることができます。
タフネスを+3できますので、+2/+n的なパンプアップや火力呪文にも対応することが可能です。
1枚添えておくと役立ちますよ。
場にクリーチャーが必要という制限はありますが、2マナでインスタントという使い勝手の良い除去カード
一方的な格闘カードのため、こちらのクリーチャーは無傷で済むという優秀な効果です。
接死持ちのクリーチャーであれば、「必殺」可能な点もお忘れなく。
トランプル付きの場合は、相手プレイヤーへの火力にもなります。
マルチの強力カード
白黒人間とかデッキのアーキタイプ関係なく、ただ強いカード
2マナ 2/3として、序盤の相手クリーチャーを抑えられ、4マナで墓地(自分/相手)のカードを追放可能です。リアニメイトやサイクリングにも有効な能力です。
追放したカードがクリーチャーの場合は、人間トークンが出てきます。
イコリア環境最強の除去カードと判断しています。
2マナで確定除去かつ追放でき、使用するための条件もありません。
白黒系のデッキであれば、何枚でも欲しい。
THE 青赤というカードですよね。
1/1と低いステータスなものの、クリーチャーでない呪文全てに誘発し、+1/+1するという破格の2マナ飛行クリーチャーです。
手札または最序盤に引いて、育てていきたいカードです。(大体2/2、3/3まで育ったところで除去されますが)
このカード単体で相手にプレッシャーを掛けられるため、変容先は別のクリーチャーにすることが多いです。
無色の強力カード
3マナ 1/1とステータスが弱いものの、警戒+基本土地のサーチ能力が付いています。
変容先としても活用できるマナサポートカード
コンボ紹介
微光クラゲ+領獣によるリソース確保
微光クラゲに領獣を変容させるとマナがある限りリソース確保が可能となります。
マナフラ受けにも最適です。
ヤマオウム+XXXX
ヤマオウムは各種変容先とのコンボが複数ある変容クリーチャーです。
・ヤマオウム+微光クラゲ=(2マナの回数分+1回)✕変容回数 マシンガン
・ヤマオウム+靴かじりなどの接死付きクリーチャー=スナイパーライフル(必殺)
・ヤマオウム+泥棒カワウソ=変容回数分、相手に毎ターンダメージ+1ドロー
頑丈なダンゴムシ+野生肉の密猟者
この2つのカードが揃うと、毎ターン2点回復と1ドローが可能となります。
終盤リソースが切れた際や暇なときに、余っているマナでリソースを回復しましょう。
たてがみサーバル+堅実な立ち位置
たてがみサーバルでアタック or ブロック、堅実な立ち位置を瞬速でキャストして+5/+5のサーバルくんが誕生します。攻めと守り双方で活用できます。
ほぼケアされない強みがあります。
コンバットトリック早見表
コンバットトリックカードの早見表を作りましたので、参考にしてみてください。
効果も含めて見やすいように改良予定です。
マナ | 白 | 青 | 黒 | 赤 | 緑 |
1 |
一心同体 |
反射神経の亢進 | 突然の吐糸 | ||
2 | 全てを刈るものの意志 |
妨害する罠 |
無情な行動 |
ひっかく鉤爪 | |
3 | 突発的飛行 |
敵軍妨害 |
|||
4 | 隠れ潜む名射手 | ||||
5 | 揃った突撃 | ||||
6 | 急襲ヒル |
まとめ
「イコリア:巨獣の棲処」のリミテッド攻略情報を紹介しました。
皆さんのドラフト・デッキ構築の参考になりましたか。
まだまだ書き足りない情報もありますので、逐次更新していきます。
少しでも皆さんの勝率アップに結びつくことを願い、本記事を終わりたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
感想、意見、指摘などありましたら、Twitterや本記事のコメントで連絡していただけるとありがたいです。
コメント入力欄