こんにちはNaokuroです。
いきなりですが、みなさんはMTGをどのフォーマットでプレイされていますか?
「スタンダード」「モダン」「レガシー」などと回答される方が多いかと思います。
MTG(マジックザギャザリング)には、たくさんの対戦フォーマットが用意されていますよね。
なんと公式で紹介されている対戦フォーマットは、全部で13種類もあります。
(調べる限り、他にもたくさんのフォーマット・遊び方があります)
MTGには多くの遊び方が用意されており、プレイヤーを飽きさせない配慮が感じられますよね。こういった点も大好きです。
「構築」は、使用できるカードセットの中から自分で好きなカードを選択し、デッキを構築します。
- スタンダード
- パイオニア
- モダン
- レガシー
- ヴィンテージ
- 統率者戦
- ブロール
- パウパー
「リミテッド」は、開封したパックから出てきたカードおよび、任意の基本土地を使用してデッキを構築します。
- ブースタードラフト
- チームドラフト
- シールドデッキ
- チームシールド
ちなみに私はリミテッドが一番好きです。
理由としては、通常活躍できないカードたちが活躍できる場所(フォーマット)だからです。
こちらは「構築」に分類されていますが、構築の各フォーマットやリミテッドのドラフト、シールドの何れかと組み合わされます。
MTG初心者など、これらの情報を知らない方が見たときの感想としては
「フォーマットが多すぎて、違いが分からないなぁ」
「どのフォーマットから始めたら良いのかなぁ」
「初心者におすすめなフォーマットはどれだろう」
・・・というような声が聞こえてくる気がします。
私もそうでしたが、MTGを始めたばかりの初心者としては、こういった情報を知りたいところですよね。
そこで、今回はMTG初心者向けに全てのフォーマットの解説、およびおすすめのフォーマットを紹介します。
もし、誤った情報などがありましたら、ご連絡ください。
本記事の内容は以下の公式ページの情報を一部参考にしています。
マジックザギャザリング公式ページ(フォーマット紹介およびルール文書)
それでは、目次からどうぞ。
気になるところから読んでもらって構いません。
禁止カード
各フォーマットの紹介の前にこちらの話から始めます。
最近のDCG(デジタルカードゲーム)では、カード自体がデータ化されていますよね。
カードゲームは、特定のカードが強すぎる場合など、ゲーム/カードバランスが調整されることが多々あります。
このとき、DCGはデータなので、カード自体の仕様(能力など)が変更され、弱体化されることが多いです。
(ナーフと呼称されていたりもします)
一方MTGは、MTGAやMOによるデジタル化も進んでいますが、やはりメインとしては昔ながらの紙のカードを使用しますよね。
紙のカードの仕様を変更する場合、印刷のやり直しや配布含め、時間とお金が掛かります。
ではMTGにおいて、ゲーム/カードバランスを調整するにはどうするのか?と疑問に思われるMTG初心者の方もいるかと思います。
・・・その方法は
「使用禁止」です。((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
暴れまわったカードは、すぐに有罪・実刑判決されて、禁固の刑です。
・・・実に残酷な処置でして、持っているカードが突然使えなくなります。
高いカードの場合も多く、多くのプレイヤーが涙を流すでしょう。
カード価値(市場価格)も急降下します。
ただし、年月が過ぎてからカードプールが変化し、禁止解除される可能性もあります。
さながら、「お勤めご苦労さまです、親分」状態です。
その場合は、逆にカード価値が急騰します。それはもうウナギ登りですよ。
そんな禁止カードは、フォーマット毎に規定されています。
具体的な禁止カードは随時更新されるため、公式ページのリンクを貼っておきますね。
それでは、各フォーマットの説明に移りましょう。
スタンダード
使用できるカードセット
スタンダードで使用できるカードは、毎年「ローテーション」という入れ替わりが発生します。
「ローテーション」とは、使えるカードセットが定期的に入れ替わることです。
※現在は、スタンダードフォーマットのみで適用
ローテーションのタイミングで、古い4セットがスタンダードから落ちて(スタン落ちとも呼ばれる)、使用できなくなります。
執筆時点のローテーションタイミングは、毎年10月の新セット発売時です。
現スタンダードで使用できるカードセットは、以下の公式ページを参照して下さい。
構築ルール
スタンダードでは以下の構築ルールが適用されます。
- デッキ枚数60枚以上(上限なし)
- サイドボードは15枚以下
- デッキとサイドボードを合わせて、同名カードは4枚まで採用可
(同じキャラクターでも異なるカード名は別扱い) - 基本土地の採用枚数は無制限
- 禁止カードは使用不可
我が相棒となるデッキは、デッキ枚数を80枚以上とするのだぞ。
(構築:80枚以上、リミテッド:60枚以上)
パイオニア
使用できるカードセット
パイオニアでは以下のカードセットが使用できます。
- 「ラヴニカの回帰」以降の通常カードセット
- ローテーションなし
構築ルール
パイオニアでは以下の構築ルールが適用されます。
- デッキ枚数60枚以上(上限なし)
- サイドボードは15枚以下
- デッキとサイドボードを合わせて、同名カードは4枚まで採用可
(同じキャラクターでも異なるカード名は別扱い) - 基本土地の採用枚数は無制限
- 禁止カードは使用不可
モダン
使用できるカードセット
モダンでは以下のカードセットが使用できます。
- 第8版以降の基本セット
- ミラディン以降の通常セット
- モダンホライゾン
- ローテーションなし
構築ルール
モダンでは以下の構築ルールが適用されます。
- デッキ枚数60枚以上(上限なし)
- サイドボードは15枚以下
- デッキとサイドボードを合わせて、同名カードは4枚まで採用可
(同じキャラクターでも異なるカード名は別扱い) - 基本土地の採用枚数は無制限
- 禁止カードは使用不可
レガシー
使用できるカードセット
レガシーでは以下のカードセットが使用できます。
- 今までに発売された全てのカードセット
- ローテーションなし
構築ルール
レガシーでは以下の構築ルールが適用されます。
- デッキ枚数60枚以上(上限なし)
- サイドボードは15枚以下
- デッキとサイドボードを合わせて、同名カードは4枚まで採用可
(同じキャラクターでも異なるカード名は別扱い) - 基本土地の採用枚数は無制限
- 禁止カードは使用不可
ヴィンテージ
使用できるカードセット
ヴィンテージでは以下のカードセットが使用できます。
レガシーとの大きな違いは構築ルールにあり、レガシーでは禁止されていた強力カードが、ヴィンテージでは制限カードとして1枚まで採用できるものがあります。
- 今までに発売された全てのカードセット
- ローテーションなし
構築ルール
ヴィンテージでは以下の構築ルールが適用されます。
- デッキ枚数60枚以上(上限なし)
- サイドボードは15枚以下
- デッキとサイドボードを合わせて、同名カードは4枚まで採用可
(同じキャラクターでも異なるカード名は別扱い) - 基本土地の採用枚数は無制限
- 禁止カードは使用不可
- 制限カードは、デッキとサイドボードを合わせて1枚まで採用可
統率者戦(EDH)
統率者戦は、伝説のクリーチャーを1枚「統率者」として選び、選んだ統率者の固有色のカードでデッキを構築する多人数戦フォーマットです。
4人同時対戦が一般的ですね。
使用できるカードセット
統率者戦では以下のカードセットが使用できます。
- 今までに発売された全てのカードセット
構築ルール
統率者戦では以下の構築ルールが適用されます。
- デッキ枚数は100枚(統率者1枚、その他99枚)
- 各カードは1枚ずつのみ採用可
- 基本土地の採用枚数は無制限
- 統率者の固有色のカードのみ採用可
- 禁止カードは使用不可
ブロール
ブロールは、スタンダードと統率者戦のハイブリッドフォーマットです。
使用できるカードセット
ブロールではスタンダードと同じカードセットが使用できます。
構築ルール
ブロールは以下の構築ルールが適用されます。
- デッキ枚数は60枚(統率者1枚、その他59枚)
- 各カードは1枚ずつのみ採用可
- 基本土地の採用枚数は無制限
- 統率者の固有色のカードのみ採用可
- 禁止カードは使用不可
パウパー
パウパーは、今までにレアリティ「コモン」で収録されたことがあるカードのみで対戦するフォーマットです。
使用できるカードセット
パウパーでは以下のカードが使用できます。
- 今までにレアリティ「コモン」として1度でも収録されたことがあるカード
構築ルール
- デッキ枚数60枚以上(上限なし)
- サイドボードは15枚以下
- デッキとサイドボードを合わせて、同名カードは4枚まで採用可
(同じキャラクターでも異なるカード名は別扱い) - 基本土地の採用枚数は無制限
- 禁止カードは使用不可
ブースタードラフト
ブースタードラフトは参加者全員でパックを開封し、順番に選んだカードを使用してデッキを組み、対戦するフォーマットです。
競技イベントは8人ですが、カジュアルイベントでは8人以外でも可能です。
- 各プレイヤーが1パック目を開封し、好きなカードを1枚選びます。
- 残ったカードを左隣のプレイヤーに渡します。
- 各プレイヤーは受け取ったカードの中から、好きなカードを1枚選びます。
- これをパックのカードが無くなるまで繰り返します。
- 2パック目、3パック目も同様にカードを選びますが、渡す方向が変わります。
- 1パック目:左隣(時計回り)
- 2パック目:右隣(反時計回り)
- 3パック目:左隣(時計回り)
- 全てのカードを選んだ後、手に入れたカードでデッキを組んで対戦します。
使用できるカードセット
指定されたカードセットのパックを3個使用します。
構築ルール
ブースタードラフトでは以下の構築ルールが適用されます。
- デッキ枚数40枚以上(上限なし)
- サイドボードはデッキに使用しなかった全てのカード
- 同名のカードを何枚でも使用できる
- 基本土地の採用枚数は無制限(パック関係なし)
- 禁止カードなし
チームドラフト
チームドラフトは、3対3のチーム戦によるドラフトフォーマットです。
対戦自体は1対1となります。
- 2チームそれぞれのメンバーが交互に座りドラフトする。
- ドラフト後、チームで相談して3人分のデッキを構築する。
- 3人のうち、先に2人勝ったチームを勝利チームとする。
使用できるカードセット
指定されたカードセットのパックを3個使用します。
1チームあたり、3人✕3パック=9パックとなります。
構築ルール
チームドラフトでは以下の構築ルールが適用されます。(ブースタードラフトと同じ)
- デッキ枚数40枚以上(上限なし)
- サイドボードはデッキに使用しなかった全てのカード
- 同名のカードを何枚でも使用できる
- 基本土地の採用枚数は無制限(パック関係なし)
- 禁止カードなし
シールドデッキ
シールドデッキは6パックを開封し、入っているカードでデッキを組み、対戦するフォーマットです。
使用できるカードセット
指定されたカードセットのパックを6個使用します。
構築ルール
シールドデッキでは以下の構築ルールが適用されます。
- デッキ枚数40枚以上(上限なし)
- サイドボードはデッキに使用しなかった全てのカード
- 同名のカードを何枚でも使用できる
- 基本土地の採用枚数は無制限(パック関係なし)
- 禁止カードなし
チームシールド
チームシールドは、3対3のチーム戦によるシールドフォーマットです。
12個のパックを使用して3人分のデッキを組み、チームで戦います。
対戦自体は1対1となります。
使用できるカードセット
指定されたカードセットのパックを12個使用します。
構築ルール
チームシールドでは以下の構築ルールが適用されます。(シールドデッキと同じ)
- デッキ枚数40枚以上(上限なし)
- サイドボードはデッキに使用しなかった全てのカード
- 同名のカードを何枚でも使用できる
- 基本土地の採用枚数は無制限(パック関係なし)
- 禁止カードなし
双頭巨人戦
双頭巨人戦は、二人一組のチームで戦う多人数戦フォーマットです。
他のフォーマットと組み合わせて実施します。
例:スタンダード(構築)の双頭巨人戦など
対戦時の特殊ルール
- ライフは30で始まり二人で共有します。
- 各チーム二人同時にターン(各フェイズ)を進めます。
- 手札やマナのリソースは別々の管理です。
(二人でマナを合わせて・・・といったことは不可です)
使用できるカードセット
組み合わせるフォーマットのカードセットが使用できます。
構築ルール
組み合わせるフォーマットの構築ルールが適用されます。
ただし、構築フォーマットにおける採用枚数制限(4枚)に関しては、個人ではなくチームに適用されます。
初心者におすすめのフォーマット
数多くあるフォーマットの内、初心者におすすめのフォーマットを考えてみましょう。
デッキ構築コストの壁
構築フォーマットは、デッキに採用する全てのカードを用意する必要があります。
(前提としてプロキシが使えないこととします)
このとき、古いカードセットほど強力で高額なカードが多いため、古いカードセットが使えるフォーマットになればなるほど、お金が掛かる傾向です。
- スタンダード、ブロール、パウパー
- パイオニア
- モダン
- レガシー、統率者
- ヴィンテージ
現在の環境で強いとされているTier1デッキの価格基準で判断しました。
晴れる屋さんの「デッキ一括購入」にて、各フォーマットのTier1デッキのカードを全て購入した際の価格を算出してみました。
突然、桁が変わりますね ((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
カードプール情報の壁
前述のデッキ構築コストと同傾向ではありますが、スタンダード、パイオニア、モダン・・・と使用できるカードセットが広く・古くなるにつれ、把握しておくべきカードプールの情報も肥大化していきます。
長年MTGをプレイしてきたベテラン勢ならともかく、最近始めたばかりのプレイヤーにとっては壁が高すぎますよね。
シールドデッキ(プレリ)とスタンダードがおすすめ
初心者におすすめするフォーマットは、以下のポイントを満たすものと考えます。
- 比較的デッキ構築コストが安い
- 使用できるカードプールが狭い(カードの情報量が少ない)
結果としては、
スタンダード
シールドデッキ > ブースタードラフト
をおすすめします。
パウパーや、パイオニアでもスタンダードより安く組める場合もありますが、カードプールが広くなるため、スタンダードをおすすめします。
リミテッドはカードを準備せずに、参加費だけを持っていけばイベントに参加できますし、カード資産を増やすことも可能です。さらに基本的には1つのカードセットのみで実施されるため、カードの情報量が最小になります。
私自身はMTG復帰後、カードプールの情報が約20年分何もありませんでしたので、以下の流れで進めていました。
- プレリリースイベントに参加する
- 新セットの情報把握
- 新セットのカード収集(カード資産の増加)
- 追加でブースターパックやボックスを購入 or/and シングルカードの購入
- スタンダードイベントに参加する
- これらを繰り返す
プレリリースについては、以下の記事でも紹介しています。
スタンダードやブロール以外はローテーションがありません。
よって、一度構築したデッキを長年愛用(プレイ)できるメリットもあります。
スタンダードの場合は、どんなにお気に入りでもローテーション時にデッキのパーツが欠けてしまうことが多いです。
まとめ
各フォーマットの情報を紹介しました。
どうでしたか。フォーマットの理解に少しでも役立てたのなら嬉しい限りです。
私自身も未体験のフォーマットもありますので、今後機会を作ってプレイしてみたいと考えています。
みなさんも、まだ未経験のフォーマットに挑戦し、新しい発見・面白さを見つけてみてはいかがでしょうか。
本記事は以上となります。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
コメント欄やTwitterで、ご意見・ご感想などお待ちしております。
それでは、よいマジックザギャザリングライフを楽しみましょう。
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